兵どもも夢のあと
2008.7月の『ワイン会』後記
2008年7月19日(土)
ハーデター・ビュルガーガルテン カビネット トロッケン 2000
                      / ミュラー・カトイール(ラインファルツ)

 ラインファルツのワインがこんなに素晴らしいものかと教えられたのがこの蔵です。今回のは、ハンス=ギュンター・シュヴァルツ引退前の作品です。「ワインの品質は葡萄で決まる。果汁を樽に入れてしまったら、その後造り手に出来る一番いいことは、何もしないことだ。」というのが彼の信念です。しかしながら、この透明感ある余韻の長い味わいはなんなんでしょう?誰でも真似のできるというものではありません。これは、アウスレーゼの甘口を飲んでもこの特徴はいっしょです。今回は、カビネットですが、感心しきりです。
フォルブルグ「クロ・サン・ランドラン」リースリング 2000
                            / ルネ・ミューレ(アルザス)

 やってしまいました。抜栓遅すぎです。果実味トロリン、ミネラルずんぐり、酸ビシバシです。皆が帰った後、残り物が開いて来ました!パッションフルーツのレモンかけが波のように押し寄せてきます。飲む5時間前にデキャンターに移しても遅いくらい・・・。誰かな、アルザスが割高だと思ってる人は?ブルゴーニュの白を買うんなら、こちらもコレクションすべきです!後の祭りですが、凄いワインでした。
シャサーニュ・モンラシェ シャンプ・ド・モルジョ 2003
                            / ボルジョ(ブルゴーニュ)

 シャサーニュ・モンラシェの赤といいますと色も薄い繊細なイメージですが、これは違いました。ヴィンテージの影響か、色は濃く、樽の焦がしたニュアンスが強いです。ヴォルネーと言われても間違いてしまいそう。しかし、まとまりが良くワインとしては、素晴らしいものでした。
 
フォルブルグ「クロ・サン・ランドラン」ピノ・ノワール 2002
                           / ルネ・ミューレ(アルザス)

 これもやってしまいました!最初口に含むと、甘い円みある凝縮したいちごの果実味を感じます。時間差攻撃で、腐葉土というよりタール(うまく表現できなくて済みません)、青茎の匂いがしてきて、果実味の印象が薄くなります。何年か先に、これがまとまって表現されるようになるになったら、凄いことになるにちがいありません。偉大さの片鱗を感じますが、抜栓時間がどうのこうのではなく、今飲むには、気難しいワインです。
ロエロ「プリンティ」 2000 / モンキエロ・カルボーネ(ピエモンテ)

 モンキエロ・カルボーネの最上級のものです。2000年のピエモンテは、天候に恵まれた年です。当り年にある、凝縮感、引き締まり感があります。しかしながら、若いフランスのボルドーやブルゴーニュにあるよそよそしさがないところが、イタリアらしいように感じました。イチゴにプラム、なんとエレガントなこと。もっと熟成すれば、チョコレートや葉巻が強くでてくるでしょう。スケールの大きさを感じました。
 
<Mさん差し入れ>
バルベラ・ダスティ スペリオーレ
「ヴィネッティ デラ ヴァル サルマッサ」 2004
                       / ラ・ジリバルディナ(ピエモンテ)

 イチゴ、チョコレートやコヒーの味わいがドーンと出ています。バランスも素晴らしく、一昔のバルベーラ種にありがちのタンニンの荒々しさがまったくありません。今回、最も、真価を表しているワインでした。値段を聞いてビックリしてしまいました!本当かな?

総論

 グラン・クリュ畑の決定には、格国、各地域、苦労しているようです。畑の特徴を明確にし、ラベルを簡素化したいものの、現代では、難しいものがあります。「うちの畑もあなたのグラン・クリュの畑の隣だし、性質もにているよ、仲間に入れてくれよ。」といったぐあいでしょうか。ボルドーやブルゴーニュのようにラベルだけで凄いとわかるワインの価格の高騰は、すざましいです。今回飲んだワインもそれらに品質では負けていません。もうちょっと地位があがってもいいのにと思いますが、まあ、バカ高くなってしまったら困りますので、これはこれでいいか?

しかし、偉大なワインの抜栓時の決定は、難しいです。今回も思うように真価を発揮させたワインは、少なかったです。ですから、オリンピックという大舞台で金メダルを獲る北島選手はスゴイです。(ゴマカスな!)次回またリベンジします。