エミリオ ルスタウ
EMILIO LUSTAU
(アンダルシア−スペイン)
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格別なシェリーです♪
エミリオ ルスタウ社は1896年に設立されたシェリー メーカーです。彼らは非常に個性豊かなシェリーを扱っており、
中でもアルマセニスタ シェリーは特別な価値を持つものです。
アルマセニスタは、古くからボデガ(ワイン熟成庫)を持ち、家族代々受け継がれてきたシェリーを200樽以上所有して
いる人々を意味します。彼らの多くは弁護士や医者、あるいは事業で成功し、趣味でボデガを持つ人であり、プライベ
ートでオールド シェリーに投資をしています。かつてアルマセニスタは200人ほど登録されていましたが、その数は減
少し、現在は50人を割っています。また、1950年以前はエミリオ ルスタウ自身もアルマセニスタの一人でした。
一般的なシェリーは需要に合わせて大量に同じ味のシェリーを生産する必要があるため、生産メーカーは多くの生産者
からシェリーを買い集めてブレンドし、さらにブレンド用のシェリー(甘さや色を整えるためのもの)を加えて、味の均一化
と安定を図ります。
これに対して、アルマセニスタ シェリーはブレンドを一切行わず、ソレラ システムの熟成が終わると軽い濾過だけ行って
瓶詰めされます。しかし、この個性豊かなシェリーは商品化されることはほとんどなく、アルマセニスタたちの個人消費用
等に使用されます。
その希少なアルマセニスタのシェリーをエミリオ ルスタウ社は個々に契約を結び、ラベルに彼らの名前、タイプ、ソレラの
樽数(1/138、1/143等)を明記して製品化しました。製品のタイプはアルマセニスタの数と同じだけ違っており、その味わ
いは非常に繊細なものです。(※参考までに大手メーカーのソレラの樽数は1/10,000、1/30,000といったものです。)
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透き通った淡い麦わら色で、デリケートな香味を持ったフレッシュな辛口シェリーです。仄かにアーモンドの
香りのある豊かな味わいで、よく冷やして食前酒に、またはシーフードを使った料理などに。2006年IWC
シルバーメダル受賞。パーカー・ポイント90点。アルコール度15.5%
4028013
フィノ・ハナーラ(辛口) / ルスタウ
Fino JARANA / LUSTAU
税込\2423
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「パピルーサ=いい女」と意味深な名のシェリー。マンサニーリャ独特の潮の香りがさわやかな辛口です。
貝類など海の幸を使った料理や豚、鶏肉など白身肉のバターやグラタンと。2005年IWCシルバーメダル。
2003年ワインアドヴォケイト92ポイント。アルコール度15.5%
4028014
マンサニーリャ・パピルーサ(辛口) / ルスタウ
Manzanilla PAPIRUSA / LUSTAU
税込\2423
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アルマセニスタ・シェリー
このシェリーはアルマセニスタ、ホセ・デ・ラ・クエスタのシェリーです。

上記のフィノよりさらに繊細で、細く長くつづく余韻があります。アルコール度15.5%
4028002
フィノ・デル・プエルト(辛口)ホセ・デ・ラ・クエスタ(1/183)500ml / ルスタウ
Fino del puerto Jose de la Cuesta (1/183)500ml / ルスタウ
税込\2360
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アルマセニスタ・シェリー
このシェリーのアルマセニスタ、ホセ ルイス ゴンザレス オブレゴンは有名なシェリーメーカーの社長を
勤めていた人物です。現在は甥のドン マニエルゴンザレスがサンタマリアで経営を引き継ぎ、1500樽の
シェリーがセラーに並んでいます。その中から厳選した10樽の数少ないアモンティリャードがこのシェリー
です。

琥珀色。花のような甘く優しい香りがし、ナッツやレーズンのような香りが熟成によってとても濃く
奥行きのある味わいを作り出しています。後味はドライで口の中がすっきりするようなキレがあり
ます。 アルコール度18.5%
4028031
アモンティヤード・デル・プエルト(辛口)ホセ ルイス ゴンザレス オブレゴン(1/10)500ml / ルスタウ
Amontillado del puerto Jose Luis Gonzalez Obregon(1/10)500ml / LUSTAU
税込\3180
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16世紀、アジアに香料を求めた大航海時代、シェリーを売るつもりで積んだものが売れ残り、高温多湿の船内で
熟成した味を再現したものです。「東インド株式会社」からイースト・インディアと名づけられています。

熟成したパロミノ種とペドロ・ヒメネス種のブレンドです。15〜50年もののソレラから濃い琥珀色で、
キャンディやキャラメルが溶け込んでいるようです。無花果、プラムの香りもあり、爽やかな酸味も
あります。デザートワインとして最高です。2005年ワインアドヴォケイト94ポイント。アルコール度20%
4028006
オロロソ イースト・インデイア(甘口) / ルスタウ
Oloroso East India / LUSTAU
税込\3870
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非常に甘みの強い食後酒です。ビロードのような柔らかな舌触りの甘口シェリーで特に女性におすすめです。
スペインのヘレスでは、このシェリーをアイスクリームに浸すほどかけて食べるのが伝統的なスタイルです。
よく冷やしてコピタ(チューリップ型の小さなグラス)で飲むのが最良の召し上がり方です。

ほとんど黒に近い凝縮した色です。まろやかな干しブドウの香りがし、とてもやわらかい口当たりです。
油のような滑らかさとコクがあり、レーズンやグレープジュースのような果実味を感じます。アルコール度17%
4028017
ペドロ・ヒメネス サン・エミリオ (極甘口) / ルスタウ
Pedro Ximenez SAN EMILIO / LUSTAU
税込\3870
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<シェリーについて>
シェリーはイベリア半島最南端のカディス県のヘレス・デ・ラ・フロンテラの町を中心とし、その周辺地区から産出される酒精強化ワインです。ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、サンルーカル・デ・バラメーダ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアの三角地帯で、第一級のシェリーが造られています。(本物のシェリーはこの三角地帯で造られたもののみです。)
ブドウ畑は海抜0〜150mまでの高さの土地にあります。気候は暑いのですが、大西洋の風で温度はやわらげられます。白いアルバリサと呼ばれる土壌は石灰を多く含み、春の雨を根の上でセメントカバーのように蓄えます。完熟を待って収穫されたブドウは数日天日にさらして糖度を上げ、その後圧搾されて発酵させます。先ずパロミノ種でフルーティーなベースワインを造ります。その後、そのワイン上面にフロール(花)とよばれる産膜酵母が張り、シェリー独特の香気をもたらします。
この時点でテイスターによって、シェリーのタイプが分類されます。(シェリーは単に熟成期間により分類されていると思われがちだが、これは誤りで、フロールの発達ぐあいにより判断されます。)
○フィノはフロールを残したまま熟成され、軽やかで色は薄く、すっきりと爽やかでドライな後味になります。
○オロロソはフロールが発達しなかったワインにアルコールを強化し、長期熟成による酸化により強烈な香りとデリケートなコク、深
みをもたらせます。辛口もあるが、ペドロヒメネス(PX)で甘みを加え、オロローソ・ドゥルセO.Dulce(甘口)として市場にだすことが
多い。(イースト・インディアはこれにあたる。)
○アモンティリャードはフィノが古くなってフロールが死に、ソレラで活性化され琥珀色になり、ナッツのような香りと味わいになりま
す。
○マンサニーリャはサンルーカル・デ・バラメダで造られるフィノのことで、海に近いため、口に含むとやや塩気を感じます。マンサニ
ーリャ・パサダは、マンサニーリャより長く熟成させ、複雑性も増したものです。
○パロ・コルタドはシェリー最上級の長い熟成を経た、重厚なコクをもつもので、最低7年以上熟成させ、色は琥珀色からマホガニ
ー色になります。
○VOS、VORS 2001年より、熟成期間を裏ラベルに記載する認定をしました。それぞれの樽の平均が、VOSは20年、 VORSは
30年以上の熟成期間もので、アモンティリャード、オロロソ、パロ・コルタド、ペドロ・ヒメネスであることになっています。
シェリーの認定ブドウ品種は、パロミノ種、ペドロヒメネス種、モスカテル種の三種類です。フィノ、オロロソ、アモンチリャード、マンサニーリャは、パロミノ種より造られ、より糖度が高くなるペドロヒメネス種、モスカテル種からは甘口のシェリーが造られます。
○ペドロ・ヒメネスPesro Ximenez(P.X)は天日で半ば乾燥させたP.Xで造ります。ネットリとしたなめらかさと色の濃い、極甘口とな
ります。
○クリーム・シェリーはマスト、P.Xおよびモスカテルで甘みをつけ、むらがなく値の張らない、半甘口に仕立てる(個性はあまりな
い。)
○モスカテルはP.Xと同様のワインですが、P.Xの凝縮度に届かないものがほとんどです。
<ソレラについて>
ソレラは、ワインを熟成・ブレンドしシェリーをつくりだすシステムです。発酵の終わったワインは、クリアデラと呼ばれる熟成庫に送られます。地面より高く風通しのよい場所にいくつもの熟成用の樽が4段、5段と積み上げられます。最下段のソレラが母親、その上のクリアデラが子供ということになります。
新しいワインは最上段のクリアデラに貯蔵され、そのクリアデラの一部が第二段目のクリアデラに移されます。同様に第二段目のクリアデラから、第三段目のクリアデラへ・・・と繰り返され、最後に最下段のソレラにたどり着きます。熟成ワインは、最下段のソレラから三分の一を取り出して、タンクで調合した後、アルコール度が調整され、瓶詰めされます。各段階で若いワインが古いワインと混ぜられる度に、特徴がブレンドされ、均一のワインに仕上がっていき、少なくとも3年間熟成されます。(アルマセニスタのシェリーは、5年以上熟成させる。)最上級のソレラであれば、100年以上も前に醸造されたワインを含んでいる場合もあります。

<アルマセニスタのシェリーについて>
アルマセニスタのシェリーは、アルマセニスタの名前を明確に表記しています。その為、土地の持ち味や造り手の技量や個性を充分に楽しめる世界唯一の自家醸造元詰めシェリーと言えることができるでしょう。
また、併記されているナンバリングはそれぞれ瓶詰めされたシェリーを熟成する際につかわれたソレラ最下段の樽の数を表しています。
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